西荻は２２時

ライブ終了。
がらがら、お客さん５人もいない。
スタッフと共演者たちの前でやる。

練習はしたのだ。
一昨日、汗だくになりながら家でひとり練習した。
ヘルプなんだから間違っても足をひっぱってはいけないと。
完璧、とはいえないが許せるとこまではいった。
と思ったのに、ミスった。
序盤でミスしまくって自分に引いた。
大音量のミストーンががらがらの客席に響く、
悪夢だ。

心の友であるポケットウィスキーを水で割って飲んだ。
メンバーは喜んでくれているみたいだし、
良くはなくても悪くはなかったのだと思いながら、
でも、もっとやれたのにと、
衣装だって今朝アイロンをかけたのにと、
くよくよする夏の夜。
西荻は２２時。

お盆休み

最近はヘルプでギターを弾いていて、
今日は西荻窪でライブ。
西荻窪は好きな街で、
好きなラーメン屋があり、
好きな喫茶店があり、
好きな銭湯も、今はなくなってしまったけど、あった。

リハ後にちょっと歩いて、
古本屋をのぞいた。
お盆らしい、夏な夕方、
入りの時に見た犬がまだ眠ってた。

白金バーニングショーチューナイト

短パンにサンダルで出掛ける。
このサンダルはちょっといいやつで、
歩くと足に５本指がついてることを実感する。
地をつかんでいるような感じがする。
駅までずんずん歩いて、
中央線に乗って、
地下鉄にも乗って、
白金へやってきた。
この洒落た街で会うのは小綺麗なマダム、
ではなくて馬鹿みたいに酒の強い男である。
大荒れ必至の給料日金曜日である。
今日は雲も慌ただしい。