words by Makoto Usoda
京都に着いて、実家に荷物を置いてすぐ、
今度は鳥取に向かった。
ばあちゃんにお迎えが来そうなのだ。
最期のあいさつへ行く。
ばあちゃんの家は立派だ。
ど田舎だけど、すごいかっこいい。
子供の頃、夏にここでいとこ達と花火をするのが一大イベントだった。
今は僕の喫煙所。
でっかい家には物がたくさんあって、人がいない。
彼らの時間も進んでいるのだ。
僕にとっては、子供の頃の記憶のまま、
水色の箸で食事した記憶のまま、
止まっているのだけど。
何か話さなきゃと思うのだけど、
何も思い浮かばず、
しかもテレビで井上雄彦のドキュメンタリーがやってて、
食い入るように観てしまった。
むちゃくちゃかっこよかった。
クールなんかでいられない、ぎりぎりなところに立つ人。
そのかっこ悪さは、生きてるってことだろうと思った。
ばあちゃんは言葉を発することができなかったけど、
胸のとこで指三本でピースサインを出した。
母と僕と妹の3人で来たのか?という意味だろう。
僕は何か怖かった。
自分の中にある、口には出せないことまで、
伝わっているんじゃないかと思った。
京都への帰り道は『ジョゼと虎と魚たち』のサントラを聴いた。
国道9号線、狭くて長い田舎道。
今度は鳥取に向かった。
ばあちゃんにお迎えが来そうなのだ。
最期のあいさつへ行く。
ばあちゃんの家は立派だ。
ど田舎だけど、すごいかっこいい。
子供の頃、夏にここでいとこ達と花火をするのが一大イベントだった。
今は僕の喫煙所。
でっかい家には物がたくさんあって、人がいない。
彼らの時間も進んでいるのだ。
僕にとっては、子供の頃の記憶のまま、
水色の箸で食事した記憶のまま、
止まっているのだけど。
何か話さなきゃと思うのだけど、
何も思い浮かばず、
しかもテレビで井上雄彦のドキュメンタリーがやってて、
食い入るように観てしまった。
むちゃくちゃかっこよかった。
クールなんかでいられない、ぎりぎりなところに立つ人。
そのかっこ悪さは、生きてるってことだろうと思った。
ばあちゃんは言葉を発することができなかったけど、
胸のとこで指三本でピースサインを出した。
母と僕と妹の3人で来たのか?という意味だろう。
僕は何か怖かった。
自分の中にある、口には出せないことまで、
伝わっているんじゃないかと思った。
京都への帰り道は『ジョゼと虎と魚たち』のサントラを聴いた。
国道9号線、狭くて長い田舎道。
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