ツーテンカク コーエンジ

１，０００キロの旅を経て帰宅。
車での遠征は久しぶりだ。
夜明けの静岡県でトータスのアルバムを聴いた。
今年のフジロックに来るらしい。
チケット代はない。
ボランティアに志願すると１日２アーチストまでは観れるらしい。
ボランティア、経験してみようか。
友達がたくさんできるらしい。
ほんとかよ。
ロック好きのかわいい女の子とかと仲良くなったりして。
Tシャツはややゆったり、パンツはタイトで髪はお団子。
２１歳美大生、ラブとかピースとかフリーセックスとか素晴らしいと思います
みたいな子いないかね。

ライブを終えての運転というのはやはりおっくうなのだが
車内で何やかんや話したり、サービスエリアで佇んだり、
高円寺の駅前で別れたりするとまぁいいかと思う。
腹がよじれる程楽しいってのではないが、
これでいいのだ！ってのでもないが、
まぁこれもいいものなのだ。

帰りの高速に乗る前にふと後ろを見たら通天閣が見えた。
おおっ！大阪だ！と今さらながらに思い
シンボルをシンボリックに崇め
大阪王将というひと味違う王将で中華丼を食べた。
餃子も食べたからニンニク臭いのだろう。
彼女とキスができないじゃないか。

まぁいいのだけれど。

ベースを拭いて、衣装を洗い、ビールを飲んだ。
今日からまた日常に帰る。
たった１日の非日常。
そこからなかなか意識が抜けなくて、
ちびちびとビールを流し込むのだ。

ライブ前 大阪

雨の中、千円になった高速道路で大阪にやってきた。
３０分リハーサルして、３０分演奏してすぐ帰る。
車内用のCDをもっと持ってくればよかった。

高速の中、フロントガラスに張り付いては
つるつると登っていく雨粒を見てた。
何かこんな名前のお菓子があったなと。
アラザンだったか、アラザシだったか。
アザラシではなかったな。

さて、ロックの巣窟へ帰るか。

わたしの作業セット

ノートはツバメ。
鉛筆は三菱。
タバコはいつもの。
前時代的で気に入っている。

こうなると残る問題は資本主義ライターである。
撤廃するしかあるまい。
もともとわたしはジッポがかっこいいなと思い
初めての給料で１万円のジッポを買い
でも何か大げさなライターってかっこ悪いなと思いなおし
『青い車』の百円ライターがかっこいいなと思い
いまはただ惰性で客が忘れていったライターを使っている。

高円寺の古道具屋で買ったライターを修理に出した。
クラウンというメーカーの小さなガスライターで
ロンソンをちょっと小さくしたようなやつだ。
これが帰ってくればわたしの作業も倍の速さで
はかどればいいなあ。