words by Makoto Usoda
ソロ活動の一環で花見に来た。
予定では井の頭公園側の喫茶店で歌詞を仕上げるはずだったのだが、
おれの手は迷いなくコンビニでビールを買った。
きっと前世が悪かったのだろう。
かすんだ日差しの中で桜と若者たちを見た。
しかし花見のブルーシートって美しくないな。
ブルーシートはワーキングクラスのためのもの、
ブルーカラーのためのブルーシートだ。
新宿駅西口とか今出川の橋の下こそふさわしい。
彼らは働いてすらいないが。
今日はアキミチ君から電話がきた。
第2深草荘の面々と会ったと言う。
いいなぁ、おれが第2を出たのもこんな春の日だった、
気がするけどほんとはどうだったか忘れた。
でもそんな気がするってのも確かなことで
春はやっぱり旅立ちの時なのだ。
アキミチ君、おれはもうすぐだよ。
花火まであと少しだ。
君の勇気の一足を切に願う。

予定では井の頭公園側の喫茶店で歌詞を仕上げるはずだったのだが、
おれの手は迷いなくコンビニでビールを買った。
きっと前世が悪かったのだろう。
かすんだ日差しの中で桜と若者たちを見た。
しかし花見のブルーシートって美しくないな。
ブルーシートはワーキングクラスのためのもの、
ブルーカラーのためのブルーシートだ。
新宿駅西口とか今出川の橋の下こそふさわしい。
彼らは働いてすらいないが。
今日はアキミチ君から電話がきた。
第2深草荘の面々と会ったと言う。
いいなぁ、おれが第2を出たのもこんな春の日だった、
気がするけどほんとはどうだったか忘れた。
でもそんな気がするってのも確かなことで
春はやっぱり旅立ちの時なのだ。
アキミチ君、おれはもうすぐだよ。
花火まであと少しだ。
君の勇気の一足を切に願う。
PR
words by Makoto Usoda
百円の文庫本。
よく冷えたリンゴ。
昼飯に梅酒。
10年前の雑誌。
3日前の新聞。
喫茶店の窓際。
バス停の灰皿。
16時の銭湯。
18時の市バス。
送らない絵ハガキ。
何もないベランダ。
ひとさじの蜂蜜。
塊の氷。
ゆらゆらのガラス。
スピーカーの膨らみ。
ラーメン屋のビール。
風呂上がりのパピコ半分。
機嫌のよい恋人。
諦めるわたし。
好きなものを考えるわたし。
定期的に自分の好きなものは何だろうかと考える。
迷いが出た時にリセットするためにやるのだが
今回は趣向を変えてみた。
好きなものが、どうしたら好きそうに見えるか
を考えて言葉を選んでみる。
単語ひとつではなくて
それがどんなふうなものであるかを付け加えてみたら
自分の姿に立体感がでたような気がする。
本当のことばかり言ってると言葉が記号になってしまう。
例えばおれはビールが好きだ。
真実としか言いようがない。
が、だから何だ。
おれが言いたいのは
【おれ】と【ビール】の関係は
世間一般で言われるところの【好き】に集約される、
同じ言葉で語ろうブラザー、言ってる意味分かるだろう?
ではなくて
【おれ】と【ビール】の間にはおれにしかない何かがある
それをあなたに伝えたい、みんなどうなってるんだ?
もしかしておれの気持ちを分かるやつがいるのか?
ということなのだ。
それを蹂躙する言葉が
とりあえずビール!
なのだ。
待て!
とりあえず、なんて日和った言葉を吐くな。
今こそ貴様の思いのたけをぶちまけるのだ。
歌え!
タイトルは『如何にしてわたしは麦酒を愛するようになったか』
3分間に愛を詰め込んで泡のように消えろ。
何を書いてるのか分からなくなった。
少なくともわたしのビール愛は伝わったんじゃなかろうか。
記号と記号を組み合わせて記号になる前の何かを語る。
それがうたなのかもしれんとりあえず缶ビール開く朝の食卓
よく冷えたリンゴ。
昼飯に梅酒。
10年前の雑誌。
3日前の新聞。
喫茶店の窓際。
バス停の灰皿。
16時の銭湯。
18時の市バス。
送らない絵ハガキ。
何もないベランダ。
ひとさじの蜂蜜。
塊の氷。
ゆらゆらのガラス。
スピーカーの膨らみ。
ラーメン屋のビール。
風呂上がりのパピコ半分。
機嫌のよい恋人。
諦めるわたし。
好きなものを考えるわたし。
定期的に自分の好きなものは何だろうかと考える。
迷いが出た時にリセットするためにやるのだが
今回は趣向を変えてみた。
好きなものが、どうしたら好きそうに見えるか
を考えて言葉を選んでみる。
単語ひとつではなくて
それがどんなふうなものであるかを付け加えてみたら
自分の姿に立体感がでたような気がする。
本当のことばかり言ってると言葉が記号になってしまう。
例えばおれはビールが好きだ。
真実としか言いようがない。
が、だから何だ。
おれが言いたいのは
【おれ】と【ビール】の関係は
世間一般で言われるところの【好き】に集約される、
同じ言葉で語ろうブラザー、言ってる意味分かるだろう?
ではなくて
【おれ】と【ビール】の間にはおれにしかない何かがある
それをあなたに伝えたい、みんなどうなってるんだ?
もしかしておれの気持ちを分かるやつがいるのか?
ということなのだ。
それを蹂躙する言葉が
とりあえずビール!
なのだ。
待て!
とりあえず、なんて日和った言葉を吐くな。
今こそ貴様の思いのたけをぶちまけるのだ。
歌え!
タイトルは『如何にしてわたしは麦酒を愛するようになったか』
3分間に愛を詰め込んで泡のように消えろ。
何を書いてるのか分からなくなった。
少なくともわたしのビール愛は伝わったんじゃなかろうか。
記号と記号を組み合わせて記号になる前の何かを語る。
それがうたなのかもしれんとりあえず缶ビール開く朝の食卓
words by Makoto Usoda
最近深夜のマクドに通ってる。
コーヒーのおかわりができるらしいと聞いて
バーミヤンから乗り換えた。
長居するから有線が何周もして
耳障りに感じはじめたので耳栓を買った。
こいつがなかなか素晴らしい。
柔らかいゴムみたいな素材なのだが
細く潰して挿入すると徐々に膨らんで
ぴったり栓をしてくれる具合になっている。
この徐々に耳が塞がれていく感じがくすぐったい。
沈んでいく潜水艦になったような気分で
さよならにっぽん的な快感がある。
夜な夜なマクドで何をしてるのかというと
歌詞を書いているのだが
我ながら驚きの遅さである。
何時間もかかってたったひとこと。
文字は解読困難なほど汚い。
有線のポップスはもうほとんどが理解できない。
政治的な陰謀じゃなかろうかと思うくらい
健全な歌ばかりなのはなぜだ?
何でみんな「ありがとう」とか歌うんだろう。
ここはともだちランドか。
ここにもっとリアルな歌を流してやりたい
とか大それたことを考えるのだが
わたしはけっこう本気と書いてマジだ。
百円のコーヒーには百円のコーヒーのリアリティを。
なんでラブホテルは○○風にしたがるのか。
ただの部屋じゃだめなのか。
何を隠すための○○風なのか。
そうか、ラブホテルは現実から離れてるほうがよいのか。
その中で明日を夢見るのはどんな気持ちだろう。
いや、どんな気持ちだったっけか。
みたいな混沌の中で言葉を探している。
コーヒーのおかわりができるらしいと聞いて
バーミヤンから乗り換えた。
長居するから有線が何周もして
耳障りに感じはじめたので耳栓を買った。
こいつがなかなか素晴らしい。
柔らかいゴムみたいな素材なのだが
細く潰して挿入すると徐々に膨らんで
ぴったり栓をしてくれる具合になっている。
この徐々に耳が塞がれていく感じがくすぐったい。
沈んでいく潜水艦になったような気分で
さよならにっぽん的な快感がある。
夜な夜なマクドで何をしてるのかというと
歌詞を書いているのだが
我ながら驚きの遅さである。
何時間もかかってたったひとこと。
文字は解読困難なほど汚い。
有線のポップスはもうほとんどが理解できない。
政治的な陰謀じゃなかろうかと思うくらい
健全な歌ばかりなのはなぜだ?
何でみんな「ありがとう」とか歌うんだろう。
ここはともだちランドか。
ここにもっとリアルな歌を流してやりたい
とか大それたことを考えるのだが
わたしはけっこう本気と書いてマジだ。
百円のコーヒーには百円のコーヒーのリアリティを。
なんでラブホテルは○○風にしたがるのか。
ただの部屋じゃだめなのか。
何を隠すための○○風なのか。
そうか、ラブホテルは現実から離れてるほうがよいのか。
その中で明日を夢見るのはどんな気持ちだろう。
いや、どんな気持ちだったっけか。
みたいな混沌の中で言葉を探している。