吾唯不足知

８連休終わり。
明日から詰め気味にバイトする。
有意義な帰省だった。

めしも洗濯も人に任せっきりにして、
ひたらすらギターやキーボードと向かい合った結果、
出来た曲は歪な出来損ないだった。
理性的に作曲をしよう、と目標をもってやったのだが、
その通り頭でっかちなものになってしまった。
色んな足りないものが見えた。

恥をかかなきゃ駄目だよ、と友達に言われた。
今の状態でも人前に出したほうがいいのか、
それでいいのか、とか考える。

作った本人にさえ感動が薄い。
やっぱ駄目だ。
もっと感動を。
せめて、まず自分に、驚きが必要だ。

東京に帰ったら、自分の音楽を鍛錬しよう。
日々の戯れ言を捕まえられるくらいの柔軟さを身に付けよう。
理性的に作ろうと努力することは、
その反対にも作用するはずだ、たぶん。

今日は現代美術館で魯山人の展示を観た。
たまたま通りかかったから入ったのだけど、
それがとてもよかった。
正直、陶芸や書はよく分からなかった。
ただ、魯山人語録がむちゃくちゃよかった。
シンプル、ストレート、物作りの根底というか、
気難しい爺さんだと思ってたけど、
優しさ、と言うとチープだが、そんなのを感じた。
言葉が足りない。
おれが感じたのは、優しさ、か？
何か、もっと深みが、あったのだけど。

くるりの音楽博覧会に行ったのだけど、
前半飛ばして飲んでたら酔っ払ってしまい、
くるりのライブはほとんど寝てしまった。
いびきをかいて転がってたらしく、
彼女から、殺してやろうかと思った、と告げられた。
そっから冷戦の一晩を過ごして、
何となく和解、できたと信じている、して東京に帰る。

帰ったらとりあえずリコーダーとピアニカのための曲を書こうと思っている。
おれと、彼女と、友達と、存在としてのぎーちゃんで、
グレープフルーツというバンドをやってるのだ。
リコーダーって楽しい楽器だな、って曲にしたい。
驚きを、日々に、耳に。