words by Makoto Usoda
街中をべたべたくっつきながら歩くカップルを見ると
機嫌が良ければ、まぁいいかと思う。
悪ければ、死ねよと思う。
今日はいたってふつうな機嫌だったので、
じっくり観察してみた。
三鷹駅までの道中で見かけたカップル。
年はおそらく二十歳前後。
まだ付き合っていない、もしくは付き合い始めとみた。
雨の中、彼らはそんなふうにくっつこうとしてくっつけないでいた。
傘のせいだ。
2人して傘を持ってしまったことを後悔してるみたいだった。
これさえなければ、もっと身を寄せ合って歩けたのに。
男にしたら一生の不覚かもしれん。
何を考えて傘なんか持ってきてしまったのか。
みみっちい。
しかも傘、なんて頼りなくてちゃっちい道具。
こんなもんに頼ろうとするからいけないんだ。
いざとなればゴミ袋被って歩けばよかったのだ。
駅まで彼らの後ろ姿を見ながら歩いた。
傘と傘がしょっちゅうぶつかってる。
隣り合って歩くには歩道の幅が狭すぎるのだ。
ふいに男が自分の傘を放り出して女の子に歩み寄ったら、
すごいなと思うけど現実はなかなかそうはいかない。
ピンボールみたいな傘と傘は駅までそのままで、
ロータリーで傘を閉じ、今度は人波に弾かれながら改札に吸い込まれていった。
機嫌が良ければ、まぁいいかと思う。
悪ければ、死ねよと思う。
今日はいたってふつうな機嫌だったので、
じっくり観察してみた。
三鷹駅までの道中で見かけたカップル。
年はおそらく二十歳前後。
まだ付き合っていない、もしくは付き合い始めとみた。
雨の中、彼らはそんなふうにくっつこうとしてくっつけないでいた。
傘のせいだ。
2人して傘を持ってしまったことを後悔してるみたいだった。
これさえなければ、もっと身を寄せ合って歩けたのに。
男にしたら一生の不覚かもしれん。
何を考えて傘なんか持ってきてしまったのか。
みみっちい。
しかも傘、なんて頼りなくてちゃっちい道具。
こんなもんに頼ろうとするからいけないんだ。
いざとなればゴミ袋被って歩けばよかったのだ。
駅まで彼らの後ろ姿を見ながら歩いた。
傘と傘がしょっちゅうぶつかってる。
隣り合って歩くには歩道の幅が狭すぎるのだ。
ふいに男が自分の傘を放り出して女の子に歩み寄ったら、
すごいなと思うけど現実はなかなかそうはいかない。
ピンボールみたいな傘と傘は駅までそのままで、
ロータリーで傘を閉じ、今度は人波に弾かれながら改札に吸い込まれていった。
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